きっとそれは幸せな夢だった
『咲良、結莉、おはよー。相変わらずラブラブだねぇ笑』

「おかげさまで笑」


私も結莉も、家から近い高校に進学したし

そもそもクラス替えがない高校だったせいか

クラスメイト達も私たちのこの距離感にはもう慣れっこだ。


『ほらホームルーム始まるよー。』

「ううー、離れたくないー。」

『いやいや席隣でしょ、あんた達。』


呆れ顔のクラスメイトと

涙目の結莉の構図が、どうにもこうにもシュールで

私は込み上げる笑いを必死に我慢した。
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