きっとそれは幸せな夢だった
-放課後-


「じゃあ、塾こっちだから。また明日ね、」

「夜帰る時気をつけてよ!呼んでくれたら私迎えに行くし!」

「大丈夫だって。心配しすぎ。」

「心配だよ!だって咲良可愛いんだもん。」


大真面目な顔でそう言い放つ彼女に

私はありがと、とだけ言って

じゃあねと手を振った。


「ったくもー…、過保護すぎ。」


結莉は、私のお母さんよりもお母さんみたいに

私のことを心配してくれるし

多分だけどほんとに本気で私のことを可愛いって思ってくれている。
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