私と彼の3年間
先生から励ましてもらっていざ手術へ。

麻酔は手術室に入ってからとのことで病室から手術室まで看護師さんと歩いて行く。

看護師さんから手術不安ですよねとか色々声かけられていたと思うけど私はもう上の空で曖昧な返事をしていた。

手術室に近づくと手術室の看護師さんが待っていて

「吉川さん頑張ってくださいね」

と病棟の看護師さんが私を見送り、手術室の看護師さんに申し送りを行っているようだった。

私は手術室へと案内され、自ら手術台に横たわった。

手術台って狭いな、動いたら落ちそう。そんな印象だった。

手術前少しでもリラックスできるようにと患者の好きな音楽をかけてくれるということだった。

落ち着いたバラード曲をリクエストしてかけてもらっていた。

横になりながらしばらく準備を進める看護師さんたちを眺めていた。

不安だけど、怖いけど、頑張るんだ。

だって陽先生にまた会いたいから、もっと先生のことを知りたい。

医師が集まってきて麻酔が入れられる

「吉川さん眠くなりますからね」

そこで私の意識は途絶えた。
< 6 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop