ワケありニートな年下ワンコを飼いました
「か、片付いていないの。引っ越してきたばかりで」
「半年前って言っていましたよね」
う……ちゃんと覚えていたのね。
「じ、時間が、なかなかなくて……すぐに必要なものだけを出したっていうか……」
「もしかして彩女さんって、仕事ができるポンコツさん?」
「ぽ、ポンコツ!?」
ポンコツ……ポンコツって……人生で初めて言われたわ……。
だけど意外とショックじゃないのは、相手がガクくんだから? とても無邪気な表情なんだもん。
「あはは、かわいい。昨日とは、全然雰囲気が違いますね。素顔って感じ」
そりゃあそうでしょう。スッピンだもの。本当は、誰にも見られたくないのに。
「……と、とりあえず、こっちに座って。周りは気にしないで……」
なんだかいたたまれなくなって、段ボールのゲートを抜けた先のダイニングテーブルへ、ガクくんを導く。
はぁ……「パーフェクトな彩女さん」のイメージは、あっという間に崩れてしまったんだろうな。ガクくんには、落胆した様子は見られないけれど。まぁ、昨晩知り合ったばかりだものね。
「コーヒーでも飲む?」
「あ、お水でいいですよ。苦いのは苦手で……カフェオレなら飲めるんですけど」
「カフェオレもできるから、淹れてあげる」
キッチンのコーヒーメーカーにカプセルをセットして、ボタンを押す。このコーヒーメーカーなら、不器用な私でも簡単に美味しいコーヒーが淹れられるから、重宝しているのよね。
「半年前って言っていましたよね」
う……ちゃんと覚えていたのね。
「じ、時間が、なかなかなくて……すぐに必要なものだけを出したっていうか……」
「もしかして彩女さんって、仕事ができるポンコツさん?」
「ぽ、ポンコツ!?」
ポンコツ……ポンコツって……人生で初めて言われたわ……。
だけど意外とショックじゃないのは、相手がガクくんだから? とても無邪気な表情なんだもん。
「あはは、かわいい。昨日とは、全然雰囲気が違いますね。素顔って感じ」
そりゃあそうでしょう。スッピンだもの。本当は、誰にも見られたくないのに。
「……と、とりあえず、こっちに座って。周りは気にしないで……」
なんだかいたたまれなくなって、段ボールのゲートを抜けた先のダイニングテーブルへ、ガクくんを導く。
はぁ……「パーフェクトな彩女さん」のイメージは、あっという間に崩れてしまったんだろうな。ガクくんには、落胆した様子は見られないけれど。まぁ、昨晩知り合ったばかりだものね。
「コーヒーでも飲む?」
「あ、お水でいいですよ。苦いのは苦手で……カフェオレなら飲めるんですけど」
「カフェオレもできるから、淹れてあげる」
キッチンのコーヒーメーカーにカプセルをセットして、ボタンを押す。このコーヒーメーカーなら、不器用な私でも簡単に美味しいコーヒーが淹れられるから、重宝しているのよね。