運命の出会いは最悪でした

掴み取った幸せ

告白すると決めた日から数日
桜には応援され、ついに今日告白する日が来た
なんとか玲央を連れ出して2人きりになれたけど…
なんて言われるかな
「はぁ?俺ら義理だけど兄妹なんだけど」とか言われそう……
怖い、言えない
でも決めたんだ、告白するって
「あのね、私…」
心臓がはち切れそう
バクバク言っている
「玲央の事が好き、なんだ」
「……え?」
絶望、されたかな…
「ごめん、無理だよね…」
「俺も」
え?
誰にも聞こえないくらいで言った玲央
「もう一回言って?」
「俺も!好き」
「へっ?!」
今までに無いくらいに大きい声を出した
「俺から言わせて」
「あ、うん」
「好きです
付き合って下さい」
二回目の告白
今度は言うんだ
はい、と
「は、はい…!」
一番嬉しかった
その後二人で抱き合って幸せを噛み締めた
その後、私達は学校の公認カップルと認められて朝も同時に行けるようになった
桜にも言ったら「よかったじゃん!」と喜んでくれた
多分私より喜んでいたと思う…あはは
後から聞いた話だけど、拓実は私のことが好きみたいで
桜と、翼くんは付き合ったみたい
そして今日は初デート
映画館へ行くんだ
二人とも見たい映画があったのですぐに決まった
服装や髪型、メイクもバッチリして、二人で家を出る
時間が余っているので雑貨屋さんへ行った
無我夢中で見ていたので玲央を忘れてしまった
「お、おい」
「あっごめんつい夢中で」
正直に話す
「まあいいよ、可愛いし」
ぶほっ
一気に体が熱くなる
「はい照れた〜」
「むぅー!」
頬を膨らませて言う
「そんな顔したって可愛いだけです〜!」
「ふんっ!」
怒ったように見せた
「あぁごめんごめん」
すぐに謝ってくれるのは私の好きなところの一つ
この会話は付き合ってからずっとしている感じがする
そんなこんなで映画の時間
映画を見てる途中、玲央が手を握ってきたので映画どころじゃなかった
そして帰り、離れることは無いけど親には内緒だからくっつけない…
それが寂しい……
「ねえ玲央」
「ちょっと静かに!」
人差し指を出して口に当てる
と思ったら顔が近づいてくる
唇に温かい感触がした、それと同時に
チュッ
リップ音が響いた
キス、されたんだ
その瞬間顔が赤くなった
生まれて初めてのキス
熱を冷まそうと手で仰ぐと
「なに?顔真っ赤じゃん」
図星、だ
そして
「これからもよろしくね」
「うん…!」
びっくりしたけど、嬉しかった
「大好きだよ」
「うん、俺は愛してる」
「い〜や私だね!」
私はこれ以上ない幸せを掴み取ったんだ
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