運命の出会いは最悪でした

いきなりピンチ⁈

ルールの通り、玲央よりも早く家を出た
「梨央奈ー」
「桜!おはよう」
「おはよう!」
いつも元気な桜
「あのさ、今日梨央奈の家で勉強会しない?」
え、
私の家で?
「わ、私の家?」
「今日、両親家いてさ」
「い、いよ」
やばいやばい、玲央に言わないと
バレたら…
う、うわーーーーーーーー!
動揺を隠せなくて、顔が引きつりながら笑顔を作った

玲央に連絡を入れた
ー今日、私がいいよって言うまで帰ってこないでー

「お菓子買っていこー」
「いいね」
私の心臓は爆発寸前
でも連絡したから大丈夫だよね

「てか私引っ越したの!」
「そーなの?お母さん、大変だったんじゃない?」
バレないように嘘をつく
神様ごめんなさい、今回だけは許してください!
「ここでーす!」
「え、嘘ついちゃだめだよ」
「嘘じゃないよ、本当!」
「えー!すご」
よかった
信じてくれた
助かったー、やっぱ親友は、最高だわ
一応のため一回見よ
「ちょっと部屋片付けてくるから外で待ってて!」
「あ、うん」
あ、
玄関には男の子の靴
お義父さんは、お母さんと同じ夜遅い
てことは…玲央じゃん!
連絡したはずなのに、もしかして見てない?
その本人は、リビングで寝てる
「ちょっ玲央!」
「んん」
「起きて!自分の部屋で寝て」
「あっ!梨央奈だー」
なんか寝ぼけて甘えん坊になってる!
「そう梨央奈!そんなことはどうでもいいから自分の部屋に行って!」
なぜかちっとも動こうとしない玲央
もう!おんぶしよ
「玲央、乗って」
「はーい」
う、重い
細いのに、筋肉体質なのかな
どうにかして部屋に入った玲央
「絶対に出てこないでね」
「うん」

「ごめーん」
「あ、いいよ。早く勉強しよ」
「うん」
「本当に広いねー」
わかります、わかります
この家広いですよね
やっぱ桜わかってるじゃん
流石親友!
「わかるー」
「さっ!やろ」
「そーだね」
勉強して30分
んー?
ここなんだろ、分からないなー
「ねえ桜?」
「ん?」
「ここ分かる?」
「えっとねーここがこうなって…」
やっぱり桜は天才だ
教え方も上手で頭も良い
「あっ!わかった
ありがとう。やっぱり天才だね」
「いやいや」

それから1時間半が経過して…
「うわー、終わった」
「私も」
「うわ集中してたからお母さんの連絡が…」
時計を見るともう七時
「じゃあそろそろ帰るわ」
「うん、また明日ー」
桜が帰ってからも少し勉強し玲央のところへ行くとまだ寝ていてびっくりしたのは秘密
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