Too late
——回想《あの日》2——
付き合って3ヶ月、高校に入って最初の定期試験と仕事により多忙で彼と会わない日が続いた。
試験終了した日、数か月ぶりに実家に帰った。
シウには実家に帰ることを電話で伝えていたが、ソヌには知らせないまま帰宅した。
偶然、2人のお母さんと出くわして数十分も立ち話をした。
彼女は、うちには息子しかいないからと私のことを可愛がってくれる。
突然会えなくなったから寂しいと言って、私が忙しくて体調を崩してないかと気遣ってくれた。
「私もだけどソヌが誰よりも淋しがってるのよ」
突然のソヌの話題、反応に困る。
私のこと、男友達とでも思っているんだろう。
シウは今年が受験だから夜遅くに帰ってくると話されたことよりも、ソヌの話に動揺した。
家に帰っても両親ともに仕事で一人。
自室にこもるのももったいない気がして、ソファーの上に寝転んででテレビを見ながらだらける。
途中でシウが学校帰りに直接うちに来た。
最初はリビングで過ごしていたものの、いつもみたいに触れ合う癖が出てしまう。
いつ両親が帰ってくるかわからないから、部屋に移動した。
座る場所なんてベッド以外にはない。
こういう関係になってから実家に居合わせるのは初めてで、妙に緊張する。
誰もいないとはいえ、実家でそういうことをするのは気が引ける。
距離をとるようにしていた。
はじめは控えめだった彼の目つきをが変わるとともに、容赦なく私を押し倒して過激なスキンシップへと変わる。
一度戯れ始めたら、聞こえるのは少し荒い吐息だけ。
私に覆い被さって首筋にキスをする彼の頭をそっと撫でる。
帰宅してからは苦しくて制服のリボンを取り、シャツの第一ボタンを開けていた。
彼はその下のボタンにまで手をかける。
先に進もうとしているのが分かった。
焦りながらもムードを壊すことはできなくて、されるがまま。
まだすべてをあげてはない。
いつかはその日がくるのを覚悟していたが、こんなところで急にやってくるなんて。
「ママたち帰ってきちゃうかもしれない」
不安な私が引き留める声も、彼の耳に届いていない。
興奮気味にボタンを全て開け、シャツをはらりと捲る。
じっくりと体を見られて、恥ずかしくて手で体を隠そうとすると両手首を掴まれシーツに抑えつけられた。
顔がカァっと熱くなり、自分でも赤面しているのが分かる。
「だめ……」
「かわいすぎんだけど」
彼が私の胸元に唇を這わせる。
「シウ……ねぇ、待って……」
彼の肩をバシバシと叩いてみても、動じない。
「んっ……!」
激しい口づけに捕まった。
唇を割って侵入してくる舌を拒まず、自分のと絡める。
蕩けそうなキスに心痺れながら、頭の中では他の人のことを考えている。
それを見透かしたように両手で私の頬を包んで、逃さない。
彼の首に腕をまわして、必死になって応える。
“ユリ〜? いる?“
ドアの外からの突然聞こえた声。
無理矢理に彼から顔を背けてその声の方を見たら既にドアが開いていた。
付き合って3ヶ月、高校に入って最初の定期試験と仕事により多忙で彼と会わない日が続いた。
試験終了した日、数か月ぶりに実家に帰った。
シウには実家に帰ることを電話で伝えていたが、ソヌには知らせないまま帰宅した。
偶然、2人のお母さんと出くわして数十分も立ち話をした。
彼女は、うちには息子しかいないからと私のことを可愛がってくれる。
突然会えなくなったから寂しいと言って、私が忙しくて体調を崩してないかと気遣ってくれた。
「私もだけどソヌが誰よりも淋しがってるのよ」
突然のソヌの話題、反応に困る。
私のこと、男友達とでも思っているんだろう。
シウは今年が受験だから夜遅くに帰ってくると話されたことよりも、ソヌの話に動揺した。
家に帰っても両親ともに仕事で一人。
自室にこもるのももったいない気がして、ソファーの上に寝転んででテレビを見ながらだらける。
途中でシウが学校帰りに直接うちに来た。
最初はリビングで過ごしていたものの、いつもみたいに触れ合う癖が出てしまう。
いつ両親が帰ってくるかわからないから、部屋に移動した。
座る場所なんてベッド以外にはない。
こういう関係になってから実家に居合わせるのは初めてで、妙に緊張する。
誰もいないとはいえ、実家でそういうことをするのは気が引ける。
距離をとるようにしていた。
はじめは控えめだった彼の目つきをが変わるとともに、容赦なく私を押し倒して過激なスキンシップへと変わる。
一度戯れ始めたら、聞こえるのは少し荒い吐息だけ。
私に覆い被さって首筋にキスをする彼の頭をそっと撫でる。
帰宅してからは苦しくて制服のリボンを取り、シャツの第一ボタンを開けていた。
彼はその下のボタンにまで手をかける。
先に進もうとしているのが分かった。
焦りながらもムードを壊すことはできなくて、されるがまま。
まだすべてをあげてはない。
いつかはその日がくるのを覚悟していたが、こんなところで急にやってくるなんて。
「ママたち帰ってきちゃうかもしれない」
不安な私が引き留める声も、彼の耳に届いていない。
興奮気味にボタンを全て開け、シャツをはらりと捲る。
じっくりと体を見られて、恥ずかしくて手で体を隠そうとすると両手首を掴まれシーツに抑えつけられた。
顔がカァっと熱くなり、自分でも赤面しているのが分かる。
「だめ……」
「かわいすぎんだけど」
彼が私の胸元に唇を這わせる。
「シウ……ねぇ、待って……」
彼の肩をバシバシと叩いてみても、動じない。
「んっ……!」
激しい口づけに捕まった。
唇を割って侵入してくる舌を拒まず、自分のと絡める。
蕩けそうなキスに心痺れながら、頭の中では他の人のことを考えている。
それを見透かしたように両手で私の頬を包んで、逃さない。
彼の首に腕をまわして、必死になって応える。
“ユリ〜? いる?“
ドアの外からの突然聞こえた声。
無理矢理に彼から顔を背けてその声の方を見たら既にドアが開いていた。