推しと恋しちゃだめですか?
それからすぐにお母さんは帰ってきて、流星学園へ車で向かう。

助手席でお母さんと話す。
「私、うまくやっていけるかな……」
不安をこぼす私。
「平気よっ、お母さん、校長先生と話して、寮のお部屋を土戸くんと隣にしてもらったからっ!」

……へっ?
「ど、土戸くんも一緒の学校なの?」
「ええ!土戸くん、喜ぶでしょうねぇ〜」
土戸ミドリくんは、私の幼馴染で、私の推すアイドルグループ、スター・ボーイの人気No.1だ。

少し前に活動に熱中したいからって、違う学校に転校していったけど、流星学園だったなんて……!
「ふふっ、土戸くんと一緒なら、何か大丈夫な気がしてきた」
土戸くんは私のお兄ちゃんのような存在。
温かい笑顔を思い出して、クスリと笑みがこぼれた。
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