芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています
9. 朝からドキドキ
翌朝。
──ピピピッ、ピピピッ。
「ん〜っ」
いつものスマホのアラームの音に、目が覚めた。
少し開いた窓からは、うっすらと日差しが差し込んでいる。
「もう朝かぁ……」
重たい瞼をなんとか持ち上げ、少し見慣れてきた天井を見つめて伸びをすると、腕が何かに当たった感触がする。
「……え?」
そちらに目をやった瞬間、私は硬直してしまう。
まだおぼろげな視界に飛び込んできたのは、なんと裸で隣に眠る藍だったから。
「き、きゃーーー!!」
私が叫びながら後ずさると、藍が目をこすりながら体を起こした。
え、え!?
ど、どうして藍が私と同じ布団に!?