芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています


す、好きな子って! ここは学校なのに、藍ったら恥ずかしげもなくまたそんなことを言って!


「ほら、俺が教えてあげるから。さっさと続きやるよ」


それから藍は、すごく丁寧に教えてくれた。


教え方まで上手だなんて……。


「あ、できたかも」


藍に教えてもらったとおりにやったら、できなかった問題がすらすら解けた。


「正解。やっぱり萌果ちゃんは、やればできる子だね」


藍が、私の頭をぽんぽんと撫でてくる。


「ありがとう。藍のおかげだよ」

「萌果ちゃん、俺に感謝してる?」

「もちろん」

「だったら……お礼に何かちょうだい?」


え!?

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