芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています
もしかして、今日の夕飯抜きとか?
あれこれと、ひとりで考えていると。
「ひゃっ!」
藍の整った顔が近づき、ふーっと耳に息を吹きかけられた。
「萌果ちゃん……耳、今も弱いんだ?」
「……っ」
藍の言うとおり、私は昔から耳が弱い。
だから、私にとってこれは、もう十分お仕置きになる。
「ふふっ。そっかぁ」
藍が、楽しそうに口角を上げた。
そしてカプッと耳たぶを噛まれ、身体が小さく跳ねる。
「~っ。ら、藍。お願い、もうやめて……」
「萌果がちゃんと反省するまで、やめてあげない」