芸能人の幼なじみと、ナイショで同居しています


「そっか。沖縄のお土産、いっぱい買って帰るね」


円山さんにもお礼として、何か買って帰ろう。


『ありがとう。電話してから、1時間近くなるし。そろそろ寝よっか?』


萌果に言われて腕時計を見ると、時刻はもうすぐ深夜2時になろうとしていた。


萌果と話してると、時間なんてあっという間に過ぎてしまう。


「ごめんね。長い間、電話に付き合わせてしまって」

『ううん。寝る前に、藍の声が聞けて良かったよ。それじゃあ、おやすみ』

「おやすみ」


萌果との通話を終えると、俺はごろんとベッドに横になった。


そして、真っ暗になったスマホの画面をしばし見つめる。

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