4月についた一生の嘘
「雷太、雷太、聞いてよ!シュンがさ〜」

「あ?それは幸花のせいだろ?」


「二人とも落ちっけって!どっちも悪いってことでここは収めるぞ!?さっきも言ったけど、ここ、校門だからな!?」


「「あっ…」」


周りを見れば私たちを見る人、人、人。
シュンもこの状況に気づいたようでもとから赤かった耳をさらに赤くしている。


「…やめよっか」


「そうだな…」

「ったく。毎回こうなるんだから最初から喧嘩なんてしきゃいいのに」


そんな事言われても、やっちゃうものはしょうがないじゃん。とは思うけど口には出せない。

雷太は怒ると怖いんだ。とんでもなく、ありえないくらいに!

だから私もシュンも雷太のことだけは怒らせないようにする内に私とシュンの喧嘩が増えたわけだけど…ん?私とシュンが喧嘩するのって雷太のせい!?

< 6 / 7 >

この作品をシェア

pagetop