冷血悪魔な社長は愛しの契約妻を誰にも譲らない
「すっかり喋りすぎちゃった。優陽も明日は仕事でしょ? 付き合わせてごめん!」
『ううん、楽しかった。また今度会って喋ろうね』
「うん。それじゃあね」
電話を切ると、ワンルームの部屋が一気に静かになる。
まさか大注目のリゾート施設への招待券がこんな場所にあるとは誰も思わないだろう。
たとえ当日素敵なドレスに身を包んだとて、私は食品会社の営業を務めるごく普通の一般人だ。しかも趣味が貯金というなんとも夢のない人間である。
だからこそ、優陽と一緒に魔法にかかる日を楽しみにしているのかもしれないと思っていると、まだ手に持ったままのスマホが鳴った。
『ううん、楽しかった。また今度会って喋ろうね』
「うん。それじゃあね」
電話を切ると、ワンルームの部屋が一気に静かになる。
まさか大注目のリゾート施設への招待券がこんな場所にあるとは誰も思わないだろう。
たとえ当日素敵なドレスに身を包んだとて、私は食品会社の営業を務めるごく普通の一般人だ。しかも趣味が貯金というなんとも夢のない人間である。
だからこそ、優陽と一緒に魔法にかかる日を楽しみにしているのかもしれないと思っていると、まだ手に持ったままのスマホが鳴った。