お飾り妻のはずが、冷徹社長は離婚する気がないようです
「起きたらベッドにいたから……。自分で移動した記憶はないし、藍斗さんが運んでくれたんだよね?」
「……いや、俺じゃない。寝ぼけて自分でベッドに寝たのを勘違いしているんだろう」
「えっ……」
寝ぼけたというより、酔っていたのもあって覚えていなかっただけなのだろうか。
この家にほかの人の出入りはないし、藍斗さんが運んでいないというなら私が自分で移動したことになる。
でも、いまいち納得いかなかった。
なにせ本当になにも覚えていないのだ。いくら寝ぼけていても、なんとなく覚えているものだと思う。
とはいえ、藍斗さんが嘘をつく理由もない。
「……いや、俺じゃない。寝ぼけて自分でベッドに寝たのを勘違いしているんだろう」
「えっ……」
寝ぼけたというより、酔っていたのもあって覚えていなかっただけなのだろうか。
この家にほかの人の出入りはないし、藍斗さんが運んでいないというなら私が自分で移動したことになる。
でも、いまいち納得いかなかった。
なにせ本当になにも覚えていないのだ。いくら寝ぼけていても、なんとなく覚えているものだと思う。
とはいえ、藍斗さんが嘘をつく理由もない。