冷血悪魔な社長は愛しの契約妻を誰にも譲らない

 ついに限界を感じた私は、優陽に連絡をした。

【優陽、元気? 来週の金曜日、夜ご飯食べない?】

 しばらくやり取りをしていなかったのもあり、なんとなくそわそわする。

 幸い、彼女からの返信は早かった。

【もちろん。最近忙しかったみたいだけど、少しは落ち着いた?】

【ある程度は。そっちはどう? 元気? 仕事はまだ大変?】

【仕事はいろいろあって辞めたんだ。それと、私もこの間結婚したよ】

 メッセージを打とうとした手が止まる。

 結婚? 優陽が?

 驚きの直後にやってきたのは、お祝いの気持ちと寂しい気持ちだった。

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