冷血悪魔な社長は愛しの契約妻を誰にも譲らない
ふと、優陽の胸もとに見慣れないネックレスがあることに気がついた。
旦那さんからの贈り物だろうか。彼女に似合っていてとても素敵だ。
無意識なのか、それを手で弄る優陽をまたうらやましいと感じた。
思えば私は、藍斗さんに結婚指輪すらもらっていない。
最近は身につけない人もいるというし、特に職場であれこれ言われるようなことはないものの、空っぽの左手の薬指を見るたびにこの結婚がどういうものかを突きつけられるのが寂しい。
「わかるなあ」
優陽のいろんな思いを理解し、つぶやく。
優しくしないでくれたらいい、というところは私と違うけれど。
旦那さんからの贈り物だろうか。彼女に似合っていてとても素敵だ。
無意識なのか、それを手で弄る優陽をまたうらやましいと感じた。
思えば私は、藍斗さんに結婚指輪すらもらっていない。
最近は身につけない人もいるというし、特に職場であれこれ言われるようなことはないものの、空っぽの左手の薬指を見るたびにこの結婚がどういうものかを突きつけられるのが寂しい。
「わかるなあ」
優陽のいろんな思いを理解し、つぶやく。
優しくしないでくれたらいい、というところは私と違うけれど。