冷血悪魔な社長は愛しの契約妻を誰にも譲らない
「その時はまた一から教えてやる」

 藍斗さんが意味深に私のお腹に手のひらを押し当てた。

 ゆっくりと開かれた身体を、藍斗さんによってもう一度暴かれる。

 それはとても幸せなことに思えて、あの頃と同じように応えたいと強く願った。



 シャワーを浴びて寝室へ戻ると、ベッドに寝そべった藍斗さんが自分の隣をぽんぽんと叩いて示した。

 その意味を察して示された場所に潜り込むと、ぎゅっと抱き締められる。

「遅かったな。待ちくたびれた」

「鏡とにらめっこしてたの。あちこち痕だらけでびっくりした」

「鏡で見えない部分にもつけたはずだが?」

< 235 / 271 >

この作品をシェア

pagetop