冷血悪魔な社長は愛しの契約妻を誰にも譲らない
「わかった、認めるわ。ちょっとしたいたずらのつもりだったのよ。別にひどい目に遭わせようとしたんじゃない。こういう遊びだって、わかるでしょ?」

 尚美さんは私に向かって言っていた。

 いたずらとは思えないほど手が込んでいたのに、この場に及んでまだしらばっくれるつもりかと恐ろしくなる。

「それで? 認めたから今の発言は撤回してくれるんでしょ?」

 尚美さんが言うと、義両親は顔に感謝を浮かべた。

 徹底的に私の知っている常識では生きていないらしい。

「円香に謝罪しろ。それと……八年前の償いもだ」

 それに関してはさすがに古い話というのもあって、成果を得られていないはずだった。

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