お飾り妻のはずが、冷徹社長は離婚する気がないようです
「そうよ、藍斗。円香さんの言う通り」
意外にも義母が私の言葉を支持してくれる。やはり悪い人には見えない。
藍斗さんは私を軽く睨んで、『さっき、報告以上のことはなにもしないと言ったはずだ』と言いたげに眉根を寄せた。
私だってまさか、こんな一瞬で終わるとは思っていなかったのだから責められる筋合いはないと思う。
「円香さんとお付き合いしてるなんて、ひと言も言ってくれなかったじゃない。ほら、そこに座って。せっかくお茶を用意したのに」
「そうだぞ、藍斗。お前とは話さなければならないことが山ほどあるんだ。尚美ちゃんだってせっかく来てくれたんだから、もっとゆっくりしていきなさい」
意外にも義母が私の言葉を支持してくれる。やはり悪い人には見えない。
藍斗さんは私を軽く睨んで、『さっき、報告以上のことはなにもしないと言ったはずだ』と言いたげに眉根を寄せた。
私だってまさか、こんな一瞬で終わるとは思っていなかったのだから責められる筋合いはないと思う。
「円香さんとお付き合いしてるなんて、ひと言も言ってくれなかったじゃない。ほら、そこに座って。せっかくお茶を用意したのに」
「そうだぞ、藍斗。お前とは話さなければならないことが山ほどあるんだ。尚美ちゃんだってせっかく来てくれたんだから、もっとゆっくりしていきなさい」