ゆうれいと夜の空
『はは、そっかぁ』
「でも、普通の人間は、
こんな風に飛べないからね」
『そりゃ、そうだろぉー』
「あはははは」
私たちは今ある時間を静かに
誰にもバレぬように
楽しく
まったり
ゆっくりと
過ごしていた。
なんだか、
幽助と離れたくない。
そんな気持ちが
心のどこかにあった。
「ねぇ…毎晩遊びに来てくれる?」
『さぁ…それはどうかな?
僕も毎晩遊んでる訳じゃないから』
「そう…なんだ…」
『でも、来れるときは来るよ』
「絶対だよッ」
私たちはそう言って、
夜の空で
約束を交わした。