古本屋・忘れな草
「それでね、彼氏が『女友達と遊ぶことの何が悪い』って!遊ぶのは良いけど、腕組んだり間接キスして顔真っ赤にし合ったりって、遊びの範疇超えてません!?」
真紀は頬を膨らませて怒り、里菜はそんな真紀を「まあまあ」と宥めていた。
「店長!スペシャルパフェ1つ!」
「はいはい。里菜ちゃんは?」
「私はオレンジジュースで」
「了解」
店長は厨房に下がると、2人の話はさらに続く。
「しかもですよ、カラオケに行けば必ず女の子と隣に座って、わざとかってくらいぶつかってはニヤニヤしちゃって!」
——うわ……
「それ、酷いね……」
思わず相槌を打つと、真紀は「でしょー!?」と大きく頷いた。
そこに、背後から影が落ちた。
「話を聞く限り、その手の男は彼女がいるにも関わらず片想いを楽しみたいタイプだね。安定を確保しながらも遊びたい浮気性な奴だ」
振り返ると、セットされた艶のある黒髪を持ち、同じウェイターの制服を着た細身の男が立っていた。
真紀は頬を膨らませて怒り、里菜はそんな真紀を「まあまあ」と宥めていた。
「店長!スペシャルパフェ1つ!」
「はいはい。里菜ちゃんは?」
「私はオレンジジュースで」
「了解」
店長は厨房に下がると、2人の話はさらに続く。
「しかもですよ、カラオケに行けば必ず女の子と隣に座って、わざとかってくらいぶつかってはニヤニヤしちゃって!」
——うわ……
「それ、酷いね……」
思わず相槌を打つと、真紀は「でしょー!?」と大きく頷いた。
そこに、背後から影が落ちた。
「話を聞く限り、その手の男は彼女がいるにも関わらず片想いを楽しみたいタイプだね。安定を確保しながらも遊びたい浮気性な奴だ」
振り返ると、セットされた艶のある黒髪を持ち、同じウェイターの制服を着た細身の男が立っていた。