彩〜鮮やかな彩り〜

僕は、母さんの葬式をした。

そして、何もかもが終わり何か虚しくなっていた時母さんが入院していた病院から電話がかかってきた。

受付に来てくださいと。

そう言われ、言われた通り受付に行くと母さんを診てくれていた看護師さんが僕に一つの手紙を渡してきた。

ベッドの隙間から見つかったと。

そこには、僕宛に震えている字で爽へと書かれていた。

僕は、家に帰り手紙を読んだ。

震える字で必死に書いたと思われる手紙。いわゆる遺言というものなのかな。

こう書いてあった。

爽へ

爽、私が先に天国に行くことを許してください。

そして、私が身体が弱いせいで病気のせいでたくさんお父さんと爽には迷惑をかけました。

もうすぐ、お父さんのところに行けることが嬉しいです。

でも、私が唯一の気掛かりが爽です。

一人にすることが申し訳なくて仕方がないです。

そんな時、幼馴染の友達のことを思い出しました。

爽も聞いたと思うけど、その幼馴染にお願いしました。

爽のことを頼むと。

その幼馴染は、とても心優しく爽のことを本当の子供として可愛がってくれると思います。

そして、大事に育てると約束してくれました。

私からの最後のお願いです。

どうか、お父さんと母さんのことを忘れてください。

そして、幸せに生きてください。

こんな母さんでごめんね。

母さんより
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