元ホストは一途に愛する
出会ってすぐに抱かれるなんて、体からはじまるような恋愛にあまりいいイメージはなかった。
でも斉木さんとはじっくりお付き合いを重ねていくよりも、そのほうが正しかったのではないかと思う。
恋愛に臆病になりかけていた私には、斉木さんに抱いてもらったことが特効薬だったようだ。
斉木さんとの恋愛はトントン拍子で進展して、今は彼の家で私も一緒に暮らしている。
初めて会った日に冗談ぽく言われた言葉が現実になっているのだ。
おトミさんには、お茶菓子を持ってお付き合いが決まった報告とお礼を言いに二人ですぐにお家に伺うと、「思った通り!お似合いね」と浮かれながらお茶を出してくれた。
「で、斉木くんは優しかったかしら?」
意味深な問いかけに、おトミさんは何か知っているのだろうかと飲みかけたお茶を吹き出しそうになるほど動揺を隠しきれない私の隣では、斉木さんが少し困った顔で苦笑していた。
おトミさんには敵わないと、書かれてあるような顔だ。
斉木さんが敵わない人に私が敵うはずもない。
「や、優しかったです……とても」
でも斉木さんとはじっくりお付き合いを重ねていくよりも、そのほうが正しかったのではないかと思う。
恋愛に臆病になりかけていた私には、斉木さんに抱いてもらったことが特効薬だったようだ。
斉木さんとの恋愛はトントン拍子で進展して、今は彼の家で私も一緒に暮らしている。
初めて会った日に冗談ぽく言われた言葉が現実になっているのだ。
おトミさんには、お茶菓子を持ってお付き合いが決まった報告とお礼を言いに二人ですぐにお家に伺うと、「思った通り!お似合いね」と浮かれながらお茶を出してくれた。
「で、斉木くんは優しかったかしら?」
意味深な問いかけに、おトミさんは何か知っているのだろうかと飲みかけたお茶を吹き出しそうになるほど動揺を隠しきれない私の隣では、斉木さんが少し困った顔で苦笑していた。
おトミさんには敵わないと、書かれてあるような顔だ。
斉木さんが敵わない人に私が敵うはずもない。
「や、優しかったです……とても」