元ホストは一途に愛する
「はあ……」
私の唇からこぼれたそれは感嘆のため息とも呼べる。
15階からの景色というのは、なかなか見ることもない。
おまかせで私が連れられて行ったのは、斉木さんのお家だった。
高層階のマンションなんて、見上げたことがあるだけだ。
「高いところ平気?」
「はい……」
「よかった。一緒に暮らせるね」
「え!?」
窓辺に立って景色を眺める私をからかって、斉木さんが楽しそうに笑った。
冗談なのか本気なのかわかりづらいから心臓に悪い。
でも斉木さんが笑う顔を見ると、何をされても許してしまいそうになる。
その上、そんな魅力的な斉木さんの自宅に上がってしまったのだ。
完全にアウェーである。
斉木さんはスーツのジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩めるとキッチンに立った。
「飲み物はあたたかいほうがいい?それとも冷たいものにする?お酒も出せるけど」
もてなされることにもまだ慣れない私は大きめの声で思わず答える。
「お、お冷で!」
私の唇からこぼれたそれは感嘆のため息とも呼べる。
15階からの景色というのは、なかなか見ることもない。
おまかせで私が連れられて行ったのは、斉木さんのお家だった。
高層階のマンションなんて、見上げたことがあるだけだ。
「高いところ平気?」
「はい……」
「よかった。一緒に暮らせるね」
「え!?」
窓辺に立って景色を眺める私をからかって、斉木さんが楽しそうに笑った。
冗談なのか本気なのかわかりづらいから心臓に悪い。
でも斉木さんが笑う顔を見ると、何をされても許してしまいそうになる。
その上、そんな魅力的な斉木さんの自宅に上がってしまったのだ。
完全にアウェーである。
斉木さんはスーツのジャケットを脱ぎ、ネクタイを緩めるとキッチンに立った。
「飲み物はあたたかいほうがいい?それとも冷たいものにする?お酒も出せるけど」
もてなされることにもまだ慣れない私は大きめの声で思わず答える。
「お、お冷で!」