聖なる夜に



その後、僕たちはたくさんの家をまわった。


「やっぱり子供たちは変わってしまったんだよ。」




いよいよ最後の家に入る。ボロボロの平屋建て。


プレゼントを置いて早く帰ろうと思った。




「…サンタさん?」


暗がりから声がする。


目を凝らして見ると、男の子が布団の上に座っている。


「サンタさんでしょ?わぁ~本当にきてくれたんだぁ」


僕はしばらくあっけにとられていた。


見た感じ、小学1・2年生と言ったところだろうか。




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