聖なる夜に
そう言って僕はソリに乗って、僕たちの国へと戻った。
帰りながら僕はトナカイ君にその男の子の話をした。
「今どきそうゆう子もいるんだねぇ…こりゃますますサンタの仕事やめらんないね」
「…そうだなぁ…」
それでも僕は迷っていた。
やっぱり夢を見るってすごく大切なことなんだ。
それを知らない子供たちがあんなにたくさんいるなんてかわいそうだ。
誰でも一度は抱いたことのあるキラキラした夢をどうしてそんなに簡単に捨ててしまえるんだろう?