人生をかけた初恋
恋愛(その他)
完
0
東 鈴美/著
- 作品番号
- 1735005
- 最終更新
- 2024/09/25
- 総文字数
- 0
- ページ数
- 0ページ
- ステータス
- 完結
- PV数
- 0
- いいね数
- 0
とある女子高生、山本真由は高校2年の冬に激しい恋をした。
初めての恋だった。
雪の降る凍てつく風が肌を刺すような寒い日に、あと少しで受験生なので夜遅く塾が終わった疲れのせいか、帰りの電車で眠ってしまった。
目が覚めると、知らない駅に来てしまったようだった。どのくらい寝ていたのだろう?
ふと時計を見ると、11時半を回っていた。
急いで帰ろうとするもお腹が空いていたのでコンビニに寄った。
そこでアルバイトをしていたのが岡田陸だった。
いつもは近所のスーパーでバイトをしてるのを何度か見かけていた。
「バイト兼けもちしてるのかな?」なんて思いながら店を出る。その日は次の日がテストだったので急いで家に帰った。
とある日に、近所のスーパーに寄った。そこにも彼はいた。あまりにもよく見かけるので話しかけてみることにした。
「あの、セブンエイト〇〇店でも働いてるんですね。覚えてるかな?」
そうすると、予想外の答えが返ってきた。
「え?お客さん何言ってるんです?僕はそこで働いてませんよ」
え、どういうことだろう。意味が分からない。
そのときから何故か岡田陸のことが気になって頭から離れない。
名前は名札見て知ったけど、名前以外に歳も何も知らない。だから、私はそのスーパーに足繁く通うようになった。
毎回そのレジへ並び、「忙しいですか?」とか何気なく話して帰るだけ。
何度も繰り返すうちに、素っ気ない態度ながらに色々知れた。
お店に遅めに行くこともあった。
そしたら、たまたまシフト終わりのようで私服で帰るのに出くわした。自分もちょうど買い物が終わったので帰るところだった。
道を歩いていると、ずっと前を歩いているのが見えた。
何処へ行くのだろう、びっくりするくらい私と方向が同じだ。
曲がるのが見えたが、なんとそれは私の家の目の前だった。
お隣さんだったことには驚いた。こんな偶然あるのだろうか?
そして、私の中で何かが壊れる音がした。
時が経ち、私は高校を卒業した。
もう高校生では無くなった。私は専門学校生になった。
夕方、毎日通っている所がある。それはもうスーパーではない。
岡田陸の部屋のベッドの下だ。
完
初めての恋だった。
雪の降る凍てつく風が肌を刺すような寒い日に、あと少しで受験生なので夜遅く塾が終わった疲れのせいか、帰りの電車で眠ってしまった。
目が覚めると、知らない駅に来てしまったようだった。どのくらい寝ていたのだろう?
ふと時計を見ると、11時半を回っていた。
急いで帰ろうとするもお腹が空いていたのでコンビニに寄った。
そこでアルバイトをしていたのが岡田陸だった。
いつもは近所のスーパーでバイトをしてるのを何度か見かけていた。
「バイト兼けもちしてるのかな?」なんて思いながら店を出る。その日は次の日がテストだったので急いで家に帰った。
とある日に、近所のスーパーに寄った。そこにも彼はいた。あまりにもよく見かけるので話しかけてみることにした。
「あの、セブンエイト〇〇店でも働いてるんですね。覚えてるかな?」
そうすると、予想外の答えが返ってきた。
「え?お客さん何言ってるんです?僕はそこで働いてませんよ」
え、どういうことだろう。意味が分からない。
そのときから何故か岡田陸のことが気になって頭から離れない。
名前は名札見て知ったけど、名前以外に歳も何も知らない。だから、私はそのスーパーに足繁く通うようになった。
毎回そのレジへ並び、「忙しいですか?」とか何気なく話して帰るだけ。
何度も繰り返すうちに、素っ気ない態度ながらに色々知れた。
お店に遅めに行くこともあった。
そしたら、たまたまシフト終わりのようで私服で帰るのに出くわした。自分もちょうど買い物が終わったので帰るところだった。
道を歩いていると、ずっと前を歩いているのが見えた。
何処へ行くのだろう、びっくりするくらい私と方向が同じだ。
曲がるのが見えたが、なんとそれは私の家の目の前だった。
お隣さんだったことには驚いた。こんな偶然あるのだろうか?
そして、私の中で何かが壊れる音がした。
時が経ち、私は高校を卒業した。
もう高校生では無くなった。私は専門学校生になった。
夕方、毎日通っている所がある。それはもうスーパーではない。
岡田陸の部屋のベッドの下だ。
完
- あらすじ
- 高校2年生の山本真由は、スーパーの見知らぬ店員岡田陸に心を奪われる。
誰もが忘れられないラストになるだろう。
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