ありふれたフラッシュ
1話 どこにでもいる普通の異常者
私はどこにでもいる普通の女子高生!──ではあまりないような気がする。
最上美紀は自分のことをそんな風に思っていた。
何せ恋バナや推しには一切興味がないし、流行にもついていけないし、スマホもほとんど見ない。
勉強の時落ちてきて邪魔だからと、髪は前髪ごと引っ詰めて後ろで括っているし、生徒会長なのに校則は破れないからと、一切メイクをせず、丈がすねまでのスカートに、長さがふくらはぎまでの白い靴下を履いている。
休み時間も席で勉強し、人と必要以上のやり取りをしない。
勿論そんな生徒は一人もいない。いつも美紀だけが浮いていて、誰も寄り付かない。
ダサい、怖い、よく分からない。それが今まで言われてきた定番の3大ワードだ。
別にそれでいい、実際そういう人間なのだから。そう思いながら、美紀はどんな時も背筋を伸ばし、毅然と生きてきた。
それに、皆みたいにキラキラした学生生活は送れないかもしれないが、決して充実していないわけではない。
給食は毎日美味しいし、授業は学び甲斐があるし、生徒会はやり甲斐があるし──何より、完全な一人ぼっちではない。
たとえ変わった女子高生でも、美紀には親身にしてくれる先生がいるのだ。
最上美紀は自分のことをそんな風に思っていた。
何せ恋バナや推しには一切興味がないし、流行にもついていけないし、スマホもほとんど見ない。
勉強の時落ちてきて邪魔だからと、髪は前髪ごと引っ詰めて後ろで括っているし、生徒会長なのに校則は破れないからと、一切メイクをせず、丈がすねまでのスカートに、長さがふくらはぎまでの白い靴下を履いている。
休み時間も席で勉強し、人と必要以上のやり取りをしない。
勿論そんな生徒は一人もいない。いつも美紀だけが浮いていて、誰も寄り付かない。
ダサい、怖い、よく分からない。それが今まで言われてきた定番の3大ワードだ。
別にそれでいい、実際そういう人間なのだから。そう思いながら、美紀はどんな時も背筋を伸ばし、毅然と生きてきた。
それに、皆みたいにキラキラした学生生活は送れないかもしれないが、決して充実していないわけではない。
給食は毎日美味しいし、授業は学び甲斐があるし、生徒会はやり甲斐があるし──何より、完全な一人ぼっちではない。
たとえ変わった女子高生でも、美紀には親身にしてくれる先生がいるのだ。
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