首切りさまと呪いのハロウィン
玲二が混乱した声を上げる。
これは地蔵の呪いじゃなかったのか?

どうして、今更ランタンが出てくるのか?
疑問ばかりが浮かんできてちっともわからない。

そんな中、ランタンが地蔵の頭を取り囲んだのだ。
その姿はまるで悪者を見つけた警察官のようだった。

「あ、友斗はランタンが悪い妖精だって言っていたよね? だけど守護妖精だっていう説のほうが強いの」

私は図書館で読んだ本の内容を思い出して言った。

「なぜ守護妖精になったかと言うと、ジャックは悪知恵を使って悪魔を封じ込めることに成功しているからなんだって」

最初に先生が教えてくれた話だ。
< 105 / 118 >

この作品をシェア

pagetop