首切りさまと呪いのハロウィン
最後に友斗の提案によって、ランタンの後ろに自分の好きなマークを掘ることになった。
できるだけ小さく、他の人が見ても気が付かないくらいのマーク。

私はこっそりRの文字を入れた。
玲二のRだ。

もしバレても令和のRだと言いわけできる。
「先生ありがとうございました」

片付けを済ませて調理室をでるときには4人に一個づつ、できたてのカップケーキを渡してくれた。
「うわ、うめぇ!」

よほどお腹が空いていたのか友斗はペロリと平らげてしまった。
「ランタンは教室のロッカーにしまっておこう。後日ライトを買ってきてつけないとね」
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