首切りさまと呪いのハロウィン
赤い線
文化祭の準備は順調に進んでいる。
そんな中の出来事だった。
「麻美ちゃん、その首どうしたの?」
6時間目の授業がまるまる文化祭準備にあてられているこの日、私達はランタンにライトを取り付けていた。
クッキング部の先生が手伝ってくれたおかげで中身はキレイにくり抜かれているし、防腐剤を使ったおかげで嫌な匂いもしていない。
「え、なに?」
麻美と呼ばれたのは心春と同じ美術部の生徒で、大きめの黒縁メガネにお団子頭がトレードマークだ。
「ほら見て」
クラスメートに手鏡を差し出されて確認した麻美の顔が真剣なものに変わる。
「やだ、なにこれ」
しかめっ面で自分の首をさすっている麻美のことが気になって近づいてみると、細くて長い首に赤い線がついているのがわかった。
そんな中の出来事だった。
「麻美ちゃん、その首どうしたの?」
6時間目の授業がまるまる文化祭準備にあてられているこの日、私達はランタンにライトを取り付けていた。
クッキング部の先生が手伝ってくれたおかげで中身はキレイにくり抜かれているし、防腐剤を使ったおかげで嫌な匂いもしていない。
「え、なに?」
麻美と呼ばれたのは心春と同じ美術部の生徒で、大きめの黒縁メガネにお団子頭がトレードマークだ。
「ほら見て」
クラスメートに手鏡を差し出されて確認した麻美の顔が真剣なものに変わる。
「やだ、なにこれ」
しかめっ面で自分の首をさすっている麻美のことが気になって近づいてみると、細くて長い首に赤い線がついているのがわかった。