首切りさまと呪いのハロウィン
どのクラスも随分と準備が進んでいて、文化祭を無事に迎えることができそうだ。
校門前のアートを受け持っている美術部はとても気合が入っていて派手なものを用意するらしいし、ますます文化祭が楽しみになってきた。
「1年生にしてはよく頑張ってるね。お化け屋敷はみんな楽しみにしているから、頑張って」
最後に3年生からそんな風に声をかけられて、玲二は本当に嬉しそうにしていた。
「よっし! もう少し残って頑張るか!」
友斗も会議のおかげで気合が入ったのかやる気が出ている。
それなのに……。
翌日教室へ入ると、クラス内がざわついていることに気が付いた。
その正体を探ろうと見回してみると、麻美が中心にいることがわかった。
椅子に座った麻美は長い髪の毛を垂らした状態で青ざめてうつむいている。
普段はキレイなお団子頭にしているのに、今日は髪の毛をとかしてもいないみたいだ。
「ちょっと、どうしたの?」
気分が悪いのなら保健室に連れていかなきゃ。
そう思って近づいたとき、麻美が顔をあげた。
その首筋に見えた赤い線にドキリとして足を止める。
それは昨日麻美の首筋に少しだけ見えていた線だろう。
それが今は首を半周するほど増えているのだ。
校門前のアートを受け持っている美術部はとても気合が入っていて派手なものを用意するらしいし、ますます文化祭が楽しみになってきた。
「1年生にしてはよく頑張ってるね。お化け屋敷はみんな楽しみにしているから、頑張って」
最後に3年生からそんな風に声をかけられて、玲二は本当に嬉しそうにしていた。
「よっし! もう少し残って頑張るか!」
友斗も会議のおかげで気合が入ったのかやる気が出ている。
それなのに……。
翌日教室へ入ると、クラス内がざわついていることに気が付いた。
その正体を探ろうと見回してみると、麻美が中心にいることがわかった。
椅子に座った麻美は長い髪の毛を垂らした状態で青ざめてうつむいている。
普段はキレイなお団子頭にしているのに、今日は髪の毛をとかしてもいないみたいだ。
「ちょっと、どうしたの?」
気分が悪いのなら保健室に連れていかなきゃ。
そう思って近づいたとき、麻美が顔をあげた。
その首筋に見えた赤い線にドキリとして足を止める。
それは昨日麻美の首筋に少しだけ見えていた線だろう。
それが今は首を半周するほど増えているのだ。