首切りさまと呪いのハロウィン
落ちる
麻美に異変が起こったのは朝のホームルームが終わった直後だった。
「ちょっと、麻美、大丈夫なの!?」
涼香の悲鳴に近い声が聞こえてきて教室内がざわめいた。
教室を出ていこうとしていた先生も足を止めて、様子を見に戻っている。
「大丈夫だよ、私はなにも……」
左右に首をふる麻美の首の線がジリジリと伸びていくのが見えた。
それは今まさにキズつけられているように麻美の首をぐるりと一周する。
その線はすぐにミミズ腫れのようになって、そして……。
「おい、大丈夫か?」
先生が心配して麻美の肩に手を置いた。
麻美は「はい、大丈夫です」と、確かに答えた。
答えたのだけれど……次の瞬間、その首がグラリと揺れたのだ。
麻美が目を大きく見開き「え?」と戸惑いの声を上げる。
そして揺らいだ首が体から離れたかと思うと、ゴトリと床に転がったのだ。
それかコロコロと転がって涼香の足元で止まった。
涼香の視線と、転がった麻美の視線が絡み合い、ぶつかり合う。
そして次の瞬間耳をつんざくような悲鳴が教室に響き渡ったのだった。
「ちょっと、麻美、大丈夫なの!?」
涼香の悲鳴に近い声が聞こえてきて教室内がざわめいた。
教室を出ていこうとしていた先生も足を止めて、様子を見に戻っている。
「大丈夫だよ、私はなにも……」
左右に首をふる麻美の首の線がジリジリと伸びていくのが見えた。
それは今まさにキズつけられているように麻美の首をぐるりと一周する。
その線はすぐにミミズ腫れのようになって、そして……。
「おい、大丈夫か?」
先生が心配して麻美の肩に手を置いた。
麻美は「はい、大丈夫です」と、確かに答えた。
答えたのだけれど……次の瞬間、その首がグラリと揺れたのだ。
麻美が目を大きく見開き「え?」と戸惑いの声を上げる。
そして揺らいだ首が体から離れたかと思うと、ゴトリと床に転がったのだ。
それかコロコロと転がって涼香の足元で止まった。
涼香の視線と、転がった麻美の視線が絡み合い、ぶつかり合う。
そして次の瞬間耳をつんざくような悲鳴が教室に響き渡ったのだった。