首切りさまと呪いのハロウィン
麻美のことだ。

親たちにどんな風に伝えられるだろうかと思っていたけれど、やはり詳細はふせられているみたいだ。

あんな出来事、説明したってきっと誰も信じやしないだろう。
「うん……」

「病院に行ったってことは聞いたけど、その後どうなったのか梨穂に連絡は来てない?」

「ううん、来てない」
私は左右に首を振って答えるしかなかった。

実際連絡は来ていなかったし、今は病院でも混乱が続いていると思う。
だけどこれだけは確実にわかっていたことだった。

麻美はもう二度と戻ってこない……。
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