首切りさまと呪いのハロウィン

ターゲット

翌日の朝も学校からの連絡がなかったことで、私はいつも通りのに時間に家を出た。
学校までの足取りは重たくて、あの教室に入るのかと思うとため息がでた。

「梨穂、おはよう」
そんな私の後ろから玲二が声をかけてきた。

「玲二、おはよう」
途端に昨日のキスを思い出してしまい互いに耳まで真っ赤にそまる。

「昨日は、その……」

と、玲二が言いかけたところで心春と友斗がこちらへ向けて歩いてくるのが見えて口を閉じてしまった。

先を聞きたかったけれど、また後だ。
「よぉ、昨日は寝れたか？」

そう質問してくる友斗の目の下にはうっすらとクマができている。
友斗はしっかりと眠れなかったみたいだ。

隣に立つ心春も眠そうな顔をしている。
「うん、一応は」