首切りさまと呪いのハロウィン
☆☆☆
実際に私がそれを目にすることはなかったけれど、誰かが麻美の顔そっくりのランタンを作って教室に飾ったらしい。
誰がなんのためにそんなことをしたのか、誰もわからないと言う。
ただ、第一発見者であり麻美の友達だった涼香が犯人ではないかと、噂だけが先行してしまっていた。
「私じゃない。私はあんなもの作らない……」
一旦気持ちを落ち着かせて教室に戻ってきた涼香だけれど、みんなの視線を浴びてすっかりふさぎ込んでしまっていた。
「涼香、変な噂なんて気にしなくていいよ。あんなもの、誰も作れないって」
聞いた話しだとランタンはパッと見ただけで麻美だとわかるほどよく似ていらたしい。
その目の部分だけが空洞になっていて、中にロウソクが立てられていたのだ。
まるで首が取れた麻美の顔をそのまま型取りしたようだったと、目撃した友人から聞いている。
そんな精巧なもの、技術者じゃなきゃ作れるはずがない。
「だけど実際にこの教室にあったんだよ!?」
涼香にすがりつかれて私は何度も頷いた。
実際に私がそれを目にすることはなかったけれど、誰かが麻美の顔そっくりのランタンを作って教室に飾ったらしい。
誰がなんのためにそんなことをしたのか、誰もわからないと言う。
ただ、第一発見者であり麻美の友達だった涼香が犯人ではないかと、噂だけが先行してしまっていた。
「私じゃない。私はあんなもの作らない……」
一旦気持ちを落ち着かせて教室に戻ってきた涼香だけれど、みんなの視線を浴びてすっかりふさぎ込んでしまっていた。
「涼香、変な噂なんて気にしなくていいよ。あんなもの、誰も作れないって」
聞いた話しだとランタンはパッと見ただけで麻美だとわかるほどよく似ていらたしい。
その目の部分だけが空洞になっていて、中にロウソクが立てられていたのだ。
まるで首が取れた麻美の顔をそのまま型取りしたようだったと、目撃した友人から聞いている。
そんな精巧なもの、技術者じゃなきゃ作れるはずがない。
「だけど実際にこの教室にあったんだよ!?」
涼香にすがりつかれて私は何度も頷いた。