首切りさまと呪いのハロウィン
私の指先がチョンッと赤い線に触れたその瞬間、首のバランスが崩れた。
涼香の首は前に数ミリズレたかと思うと、そのまま床に落下したのだ。

首から頭部が外れる瞬間、喉に溜まっていた空気がプシュッと抜ける音がした。
さっきから聞こえてきていた音は、首に微かにできた隙間から空気が抜けて行く音……。

「イヤアアアア!!」
そう気が付いた瞬間、私は悲鳴を上げていたのだった。
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