首切りさまと呪いのハロウィン
☆☆☆
「これからどうする?」
心春の祖父母の家を出てからそう言ったのは玲二だった。
友斗はその横でしきりに自分の首を気にしている。
教室ではうっすらと見えていただけの線が今ではミミズ腫れみたいになって皮膚に張り付いている。
これが首を一周すれば友斗は……。
「このまま帰るなんてできないよ!」
叫んだのは心春だった。
友斗が死んでしまうかもしれない状況で、4人がバラバラなるなんて私も考えられないことだった。
結局私達4人はあと1時間ほどで閉館する図書館へと向かうことにした。
よく知らなまま文化祭でハロウィンを扱おうとしていたけれど、そもそもそれが間違いだったのかもしれないと思い始めていた。
図書館に行くとハロウィンが近いためか関連書籍コーナーが設けられていた。
子供向けの絵本から、大人向けの伝承の本まで。
私達はそれぞれ気になった本を手にとり、席について読み始めた。
ジャック・オ・ランタンについての伝承は、おおよそクッキング部の先生に聞いたとおりのようだ。
「これからどうする?」
心春の祖父母の家を出てからそう言ったのは玲二だった。
友斗はその横でしきりに自分の首を気にしている。
教室ではうっすらと見えていただけの線が今ではミミズ腫れみたいになって皮膚に張り付いている。
これが首を一周すれば友斗は……。
「このまま帰るなんてできないよ!」
叫んだのは心春だった。
友斗が死んでしまうかもしれない状況で、4人がバラバラなるなんて私も考えられないことだった。
結局私達4人はあと1時間ほどで閉館する図書館へと向かうことにした。
よく知らなまま文化祭でハロウィンを扱おうとしていたけれど、そもそもそれが間違いだったのかもしれないと思い始めていた。
図書館に行くとハロウィンが近いためか関連書籍コーナーが設けられていた。
子供向けの絵本から、大人向けの伝承の本まで。
私達はそれぞれ気になった本を手にとり、席について読み始めた。
ジャック・オ・ランタンについての伝承は、おおよそクッキング部の先生に聞いたとおりのようだ。