首切りさまと呪いのハロウィン
☆☆☆
太陽は沈み始めていたけれど、まだ4人バラバラになる気分にはならなかった。
友斗の首に出てきた赤い線は少しずつ伸びているようにも見える。
「今日は俺の家に来ないか?」
そう提案したのは友斗本人だった。
それほど不安そうな素振りは見せないものの、やっぱり怖いんだろう。
「もちろん」
と、心春が頷いたところで、前方の歩道に人が集まってきているのが見えた。
近所の人たちも次々と玄関から出てきている。
「なにかあったのかな?」
そう呟いて何気なく近づいてみると、大人たちの間から地蔵が見えた。
その地蔵には首がなくて「ひっ」と小さく悲鳴を上げて飛び退いてしまった。
どうやら誰かがイタズラで地蔵の首を持ち去ってしまったらしい。
大人たちが地蔵の周りに黄色いテープを張り巡らせて近づけないようにしている。
どうしてこうも首にまつわることばかりに出くわしてしまうんだろう。
気分が悪くなり、私達は足早にそこを通り過ぎたのだった。
太陽は沈み始めていたけれど、まだ4人バラバラになる気分にはならなかった。
友斗の首に出てきた赤い線は少しずつ伸びているようにも見える。
「今日は俺の家に来ないか?」
そう提案したのは友斗本人だった。
それほど不安そうな素振りは見せないものの、やっぱり怖いんだろう。
「もちろん」
と、心春が頷いたところで、前方の歩道に人が集まってきているのが見えた。
近所の人たちも次々と玄関から出てきている。
「なにかあったのかな?」
そう呟いて何気なく近づいてみると、大人たちの間から地蔵が見えた。
その地蔵には首がなくて「ひっ」と小さく悲鳴を上げて飛び退いてしまった。
どうやら誰かがイタズラで地蔵の首を持ち去ってしまったらしい。
大人たちが地蔵の周りに黄色いテープを張り巡らせて近づけないようにしている。
どうしてこうも首にまつわることばかりに出くわしてしまうんだろう。
気分が悪くなり、私達は足早にそこを通り過ぎたのだった。