首切りさまと呪いのハロウィン
さすがに無断外泊するわけにはいかないので、とにかく親に連絡を入れないといけない。
「着替えは俺の服でよければ貸すけど」
と、友斗はクローゼットの中を確認している。

そこも物が散乱していて、もう着れそうにない小さなサイズの服まであった。

すっかり夜もふけた頃、お風呂を借りて出てきた私は部屋に玲二しかいないのを確認して首をかしげた。

「友斗と心春はどうしたの?」
「ふたりなら、コンビニに行ったよ」

ここからコンビニまでは少し距離があるから、時間がかかりそうだ。
私はタオルで髪の毛を吹きながら何気なく玲二の隣に座った。

「まさか泊まることになるなんてな」
「本当だよね。友斗ってちょっとかっこつけなところがあるから、言えなかったんだろうね」

思い出すとちょっと可愛くて笑ってしまう。
今日は友斗の両親は外泊しているようで、今家には私と玲二しかいない。
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