首切りさまと呪いのハロウィン
「うお、まじか」
いつの間にか隣から私のスマホを見ていた玲二が声を上げる。

「すごいね心春、告白したって!」
あの内気な心春が告白するなんて、相当勇気を出したはずだ。

うれしくて、なんだか涙が出てきてしまう。
「そっか。でも、このタイミングで……」

玲二の表情が曇る。
友斗の首の線はずっと伸び続けている。

このままいけば明日の朝には……。
そこまで考えて自分の思考回路を強制的に遮断した。

せっかく心春が勇気を出したんだ。
そんなことばかり考えちゃいけない。
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