首切りさまと呪いのハロウィン
☆☆☆

４人一緒にいると文化祭の話で盛り上がって帰るのが惜しくなる。
それでもどうにか真っ暗になる前に家にたどり着いて、自室のベッドにダイブした。

今日も文化祭の準備でとても疲れていたけれど、それ以上に胸がドキドキして体に熱を帯びている。
玲二に抱きとめられた瞬間を思い出すと心臓が破裂してしまいそうなほどに鼓動が早くなる。

クッションをギュッと抱きしめてゴロゴロとベッドの上を転がり、
「うぅ～かっこよすぎるよぉ」

と、意味なく叫ぶ。
でも声に出さないと胸が苦しくて仕方ない。

早くこの気持ちを伝えたいという思いと、自分の自信のなさがグルグルと頭の中でせめぎ合っている。
もし告白して断られたら？

そんな悪い想像ばかりしてしまって、一歩を踏み出すことができない。
グルグルと出口のない考えを巡らせていると、スマホが鳴った。

画面を確認すると心春からのメッセージだ。
可愛いウサギのスタンプがお疲れ様と言っている。
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