首切りさまと呪いのハロウィン
きっと友斗は大丈夫。
死んだりなんかしない。
そう信じていなきゃいけない。

「ところで梨穂」
「え?」
急に身を寄せられてスマホを床に落してしまった。

下がカーペットでよかった。
「俺たちの関係は?」
そう聞かれてまた顔が熱くなる。

「そ、それは、えっと……」
この前キスしたことが脳裏に蘇ってくる。

あれは触れるだけの、小鳥みたいなキスだった。
だけど初めての経験で、とても忘れることはできそうにない。

「付き合ってる?」
そう質問されてコクンと頷く。
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