首切りさまと呪いのハロウィン
「これを見て」
棚に置かれていた手鏡を取り心春の前にかざす。
心春は自分の首を見た瞬間「ヒッ」と小さく悲鳴を上げてその場に座り込んでしまった。
「大丈夫だよ心春。まだ時間はある。これ以上の犠牲はもう絶対に出さない」
早口に説明しながら背中に汗が流れていくのを感じた。
時間はまだある?
これ以上の犠牲は出さない?
そんなのよく言えたものだと思う。
それならもっと早くにこの現象を止めることだってできたはずだ。
「どうしよう。どうしよう梨穂。私の首にも線が」
心春が私の腕を痛いほどに握りしめる。
私はその手をきつく握り返した。
「大丈夫だよ心春。とにかく、なにかヒントになるものを探さなきゃ」
ジャック・オ・ランタン。
それ以外になにがあるっていうんだろう?
ランタンの呪い。
それを解く方法は?
そんなのわかるわけない。
棚に置かれていた手鏡を取り心春の前にかざす。
心春は自分の首を見た瞬間「ヒッ」と小さく悲鳴を上げてその場に座り込んでしまった。
「大丈夫だよ心春。まだ時間はある。これ以上の犠牲はもう絶対に出さない」
早口に説明しながら背中に汗が流れていくのを感じた。
時間はまだある?
これ以上の犠牲は出さない?
そんなのよく言えたものだと思う。
それならもっと早くにこの現象を止めることだってできたはずだ。
「どうしよう。どうしよう梨穂。私の首にも線が」
心春が私の腕を痛いほどに握りしめる。
私はその手をきつく握り返した。
「大丈夫だよ心春。とにかく、なにかヒントになるものを探さなきゃ」
ジャック・オ・ランタン。
それ以外になにがあるっていうんだろう?
ランタンの呪い。
それを解く方法は?
そんなのわかるわけない。