首切りさまと呪いのハロウィン
その中に4人で写っている写真が多く出てきて、切ない気持ちになっただけだった。

「なにもないか……」
玲二が諦めかけたとき、メッセージが届いた。

開いてみるとそれは友斗が言っていた親戚の石屋の人かららしい。
《今回は手伝えなくて悪かったな。また今度最高に怖い地蔵を作ってやるからな!》

その文面に私は眉を寄せた。
「これってどういうこと? これじゃまるで、地蔵を作ってないみたいな言い方だけど」

そう指摘すると玲二は頷いてすぐに返信をした。
《僕は友斗の友人です。今回は地蔵を作っていただけなかったんでしょうか?》

突然友斗以外の人物から返信があったことにとまどっているのか、それからしばらくしても返信がなかった。

だけどこちらは悠長に待っている時間はない。
茫然自失となった心春の首には赤い線が現れているのだ。

《突然の連絡驚かせてすみません。少し事情を聞きたいのですが、いいですか?》

緊急を要することなのでこちらから再度メッセージを送ると、ようやく返信があった。

《いやぁ驚いた。友斗の友達だね? 今回は地蔵を作れなくて悪かったね》
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