首切りさまと呪いのハロウィン
「友斗はこの地蔵の首を切断して持ち帰った。それがキッカケで、みんなの首に赤い線が現れだした」
時期的に考えても一致している。
友斗が地蔵の首を披露したのは少し後だけれど、その前から地蔵を用意すると、友斗は言っていた。
きっと、その日のうちに親戚の人から断られていたんだろう。
焦った友斗は夜の内にここへ来て、地蔵の首を切断して持ち帰った。
そして数日置いて、頼んでいたものが出来上がったと嘘をついて、私達に見せた……。
そんな推理が頭の中で成立したそのときだった。
「なにをしてる!」
近くの家の玄関が開いたかと思うと、そんな怒号が飛んできた。
振り向くと目を吊り上げて真っ赤な顔をして怒っている男性が大股でこちらへ近づいてきているのが見えた。
年齢は60歳くらいか、筋肉質で大きな体をしている。
私は咄嗟に玲二の腕を掴んでいた。
「地蔵に悪さするんじゃない!」
時期的に考えても一致している。
友斗が地蔵の首を披露したのは少し後だけれど、その前から地蔵を用意すると、友斗は言っていた。
きっと、その日のうちに親戚の人から断られていたんだろう。
焦った友斗は夜の内にここへ来て、地蔵の首を切断して持ち帰った。
そして数日置いて、頼んでいたものが出来上がったと嘘をついて、私達に見せた……。
そんな推理が頭の中で成立したそのときだった。
「なにをしてる!」
近くの家の玄関が開いたかと思うと、そんな怒号が飛んできた。
振り向くと目を吊り上げて真っ赤な顔をして怒っている男性が大股でこちらへ近づいてきているのが見えた。
年齢は60歳くらいか、筋肉質で大きな体をしている。
私は咄嗟に玲二の腕を掴んでいた。
「地蔵に悪さするんじゃない!」