転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか

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「さあなんだろう?初めて見た時から着いてるけど」
「ふ~んそうなんだあ、でも苦しくないのかな?」
「ロジータ姉ちゃん取ってあげたら?」
「そうだよ!!こんなの首に着けてたら赤ちゃん苦しそう」
「え・・・・!?待ってあたしが外すの?でもマリーにミルクやってからだよ朝はみんな忙しいんだからみんなも早く顔洗ってきて」

「「「は~~~い」」」


びっくりした・・・・・・すごくびっくりだよ


今のやり取りであたしは物凄く驚いていた
あたしの首になんかついてる・・・?それってなんだろ?誰がなんの為に?
こっちの世界にきてから鏡をみてないからどんな感じかわかんないけどあんまりいい感じがしない
ただのアクセサリー的なものかな?でも魔法のあるこの世界でただのアクセサリーな訳がないような気がする
どっちにしろ赤ん坊のまんまじゃ調べようがないしあたしに出来ることは一日も早く大きくなること
その一言に尽きる・・・・・ロジータちゃんが与えてくれるミルクを飲みながらそんなことを思っていた

その後情報収集しようと頑張って起きてたけど赤ちゃんの身体は限界ですぐ眠くなる
うつらうつら眠っていたあたしに再び危機が訪れようとしてることなんて思いもしないでぐっすりと夢のなかにいた

「ねえロジータあんたがあの赤ん坊の面倒見てるんだっけ?」
「う・・・うんそうだよ」

ロジータは10歳、アウラは14歳茶色の髪を靡かせ大きな瞳と真っ白な肌孤児とは思えない美貌の持ち主の彼女はこの孤児院のお姫様的存在で彼女の命令は絶体だった
ロジータは彼女に逆らったことがない逆らえばご飯を抜かれることはもちろんシスター達がいない隙に叩かれることもしょっちゅうだからだ、身体が小さくそばかす顔の見目が地味なロジータを彼女は自分の侍女のように使っていた

「あの捨て子いつからここに?」
「え?あ~10日ほど前孤児院の前に捨てられてたそうです」
「首のやつはその時から?」
「はい、シスターが拾った時にはすでについてたみたいです」
「ふ~んそうなんだあっていうかロジータはどう思う?」
「ど・・・・・どうって何がですか?」
「捨て子の首にしてあるやつのことよあたしが思うに絶対よくない感じしかしない」

良くない感じ・・・・それはロジータもうすうす感じていたことだ
でもだからと言ってチビたちの前で取ってやるみたいなことをいったものの自分には出来る気がしない
アウラが自分が感じていることと同じように感じていたことにロジータは驚く
驚いているロジータを他所に彼女は思ってもいないことを言い出した


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