転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君?平民のままがいいので逃げてもいいですか

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「ロジータ今日はお行儀よくしてるのよマリーのお世話の為に連れて来たけど治療してる間は教会の書庫で本を読んでいても構わないわ」

「はい、ミラ様大丈夫ですちゃんと出来ます」

今日ロジータはシスターミラの付き添いで教会を訪れていた
教会での治癒魔法での治療の為マリーを連れて行くというのでロジータは付き添いに立候補したのだ
シスターミラが言うにはマリーが何回か治癒魔法を受ける必要があるらしいので通わなければならないらしい
ロジータが見たところミルクもよく飲むし健康そうなのに何処が悪いのだろうか
ここでならマリーの首輪のことも何か聞けるかもしれない
そう思ったロジータは自分の将来の為行動を起こしたのだ

この孤児院では15歳で卒業して自活しなくてはならない
それは誰であろうと同じで男の子は騎士になったり冒険者になったり道は色々あるけれど女の子となると貴族の愛人になったり何処かにお嫁に行ければまだいいほうでそれも駄目となると修道院くらいしかない
だからアウラに言われたことをやり遂げよう・・・・・シスターミラに着いていく

驚いたのは奥にある部屋に連れてこられ治療をしてる間待ってなさいと門前払いをされたこと
ロジータも病気をしたとき連れて来られたことがあるけれどこんなところで治療はしなかった
閉められた扉の前でどうしようかと考える・・・・何かマリーに関する重要な話をしているに違いない
咄嗟に隣の部屋に行こうと思い立ち入るとそこは客室のような部屋
幸い誰もいなかったのでこっそり入り隣の部屋の話を聞こうと何気なく窓に近づいた
なんて偶然だろう窓を開けるとほんの少し開いた隣の窓から声が聞こえてくるではないか
ロジータは息を呑んで話を聞いていたマリーの首輪の秘密を・・・・・
聞き耳を立てていると話し声が聞こえて息を呑んだ

「うん、間違いなくこれはわが国で奴隷制が敷かれていた時に使っていた代物だ・・・・だが何故こんなものをこの子に?
これを持っているということは余程裕福な人間か貴族に違いないと漠然と思うのだが」

「長官、誰が着けたかということも大事ですが今はこれを外すことが大事かと」
「そうか、そうだなシスターミラうっかりしていた外すのが大事だな・・・・いや、この間解呪を3歳からと言ったんだが見たところ元気そうだし1歳になったらゆっくりと初めてみようか」

「本当ですか?ありがとうございます!!」



ど、奴隷?……今奴隷って言ったよね?じゃあマリーは奴隷の子なの?大変!!アウラさんに早く教えなきゃいけない
咄嗟にロジータが思ったのはそのことだけ振り返らず見つからないように教会の書庫へと急ぐ彼女に気付く者は誰もいない


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