転生した平凡顔な捨て子が公爵家の姫君？平民のままがいいので逃げてもいいですか

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アウラside

わたしはアウラ今年15歳になるあたしは小さい頃から孤児院で暮らしている
父親は貴族で母親は平民出身の愛人だったらしいんだけど貴族の父親の家が破産母親も無理がたたり病死
その為に孤児院に預けられた２～３歳の時だったから両親の記憶はあまりない
自分の親が半分でも貴族だってことを知った時とても嬉しかったのを覚えている
自分がなんだか特別な人間のようの思えて誇らしかった
だから孤児院を出たらゆくゆくは絶体貴族の妻になって優雅な暮らしをするんだあたしはそう心に決めていた
その第一歩が領主様のお屋敷でのお仕事だったのに・・・・・

あんな得体のしれないガキのせいであたしの将来が台無しになるなんてありえないんだけど？
あたしは奴隷の子かもしれないあいつを排除しようとロジータと一緒に捨ててこようとした
ここに居る奴は両親が早くに亡くなったりして預けられる奴がほとんどだ
まあ、中には両親揃ってるけど育てられないって預けられる奴もいるけどね
だからとっても驚いた・・・・・首にしてるのが奴隷制をしてる時に使っていた首輪？
嘘でしょ？なんでそんなのがあの子に着いてるの？
そんなのが着いてる子がここに居ちゃだめでしょ素直にそう思ったあたしは間違ってない・・・・なのになんで？

なんであたしはこうして修道院に居て祈りを捧げてるの？


お祈りに始まって教会内の掃除食事の手伝いに週に一回あるバザーや炊き出しの準備
目まぐるしい一日で手は荒れ放題、髪だってばさばさで色気の欠片もない
今頃は本当だったら領主様のお屋敷に勤めてご子息に見初められ優雅な生活を送っているはずなのに信じられないわ
ため息をついてふと何気なく窓を見ると遠くに一台の馬車が止まる・・・・・あれはたしか乗合馬車ね
降りてくるのはシスターミラとマリーそして少し遅れてロジータ？
なんでロジータはあんなにこそこそしてるのかしら？そういえばこの近くに治癒魔法をしてくれるところがあったはず
意外と修道院から近かったのね、いつも治癒魔法の治療は大勢の人が来て早く行かないと治療してもらえないんだとか

そう・・・・・大勢の人が来るのね？だから迷子も多かったりするって聞いたことがあるわ
迷子か迷子ね、なんで気が付かなかったのかしらその手があったわ
あなたには自分で消えてもらう・・・・・・あの場所にあなたは必要ないのよ